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旭川の歴史を知る喫茶店「ブレンド」
旭川の中心部には、居酒屋やスナックなどの飲食店がひしめく「さんろく街」があります。
さんろく街中心部は、ダウンタウンに位置する多くの人が集まるエリアなので、地元民に古くから愛されるお店がたくさんあるんですよね。
今回は、そんな地元民が日常的に足を運ぶ喫茶店「ブレンド」を訪ねてみました。
「ブレンド」がある場所は、さんろく街から近くのビルとビルの間の小径にあります。
ここには「ブレンド」以外にも古くからある喫茶店や飲食店などがあり、個性的なお店が立ち並ぶ路地の様子は、なんとも風情があるんです。
こういう裏通りを歩くのって、旅先ならではの面白さですよね。
いかにもレトロな喫茶店といった趣のある外観
本日お目当ての「ブレンド」は、コーヒー豆の自家焙煎をしている喫茶店です。看板に創業1960年とあり、60年以上も続いているという老舗。
自家焙煎のコーヒーをメインに、スイーツや軽食を提供しています。
入り口には、フードのメニューが手書きで黒板に書かれています。この勢いのある手書きの文字が温かみがあっていいんですよね。
メニューには、スパゲッティーやカツレツなど、懐かしの喫茶店のメニューがズラリ。
どのメニューもドリンク付きで、1000円以下でお腹いっぱいになるのも老舗のお店の嬉しいところです。
扉を開けて、クラシカルな照明が優しく照らしてくれる店内に入ります。
カウンター席とソファ席が並んでおり、カウンターには、新聞を読みながらスタッフと談笑する常連さんの姿があります。
今回は、店内奥にあるソファ席に座りました。柔らかなローチェアで、ゆったりとした時間を楽しみます。
こちらの「ブレンド」、レトロな雰囲気ではありますが、wi-fi完備、喫煙も可能と、幅広いニーズに応えてくれるお店です。長年通っているであろう高齢の方から、仕事の休憩中のスーツ姿のサラリーマン、喫煙目的でやってきているストリートな男の子たちがいることもあります。
街の人に普遍的に愛されているんですよね。
コーヒーだけでなく、軽食も懐かしさと美味しさがあふれるお味
今回は軽めの昼食を食べたいところだったので、メニューの中から「ローストサンドイッチ」(ドリンク付、800円)を選びました。
少し待ってから、テーブルに届けられたのは、お皿からはみだしそうなボリュームのサンドイッチです。
厚切りのトーストを軽くトーストし、トマトやベーコン、レタスなどの野菜がたっぷり挟まれています。
しっかりと厚みがあるので、ハンバーガーのように軽くつぶしながら頂きます。マスタードがアクセントになっていて、軽やかながらもどこか懐かしい味のするサンドイッチです。
軽くトーストされているので表面が温かいところも相待って、なんだか懐かしくて優しい味わいです。
セットのドリンクは、コーヒーや紅茶から選ぶことができるのですが、今回はブレンドコーヒーにしました。
少し酸味がありつつも、しっかりとコクのある喫茶店のコーヒーです。自家焙煎のお店なので、コーヒー豆だけを購入することも可能ですよ。
サンドイッチを頬張りながら、店内を見渡します。「ブレンド」では、写真好きの有志による写真展が常時開催されていて、旭川近郊の写真が展示されています。
こうやって街の人となりを写真から垣間見ることができるのも面白いですね。
コーヒー片手にゆったりとした時間が流れる「ブレンド」。
新聞や雑誌も豊富にあり、軽食以外にパンケーキやハニートーストなどのデザートメニューも多数あるので、お茶の時間にもピッタリ。
10時オープンで、11時まではモーニングとして値引きのサービスもあります。
地元民が通う「ブレンド」で、旭川の喫茶店ならではのゆったりとした時間を味わってみてはいかがでしょうか。
○お店の情報○
*お店の情報は執筆時点のため、変更されている場合がございます。ご来店の際は必ず事前にご自身でお確かめください。
店舗名 | ブレンド |
住所 | 北海道旭川市3条通8丁目 Google Mapを見る |
営業時間 | 10:00 am – 7:00 pm |
定休日 | 日曜日 |
1983年北海道旭川生まれ。高校までを旭川で過ごし、その後は東京へ。
出版社勤務のち編集ライターとして活動。カフェや飲食店の取材で、多彩なお店を巡る。
2016年に旭川へUターン。宿泊×編集事務所「あさひかわ編集室」、小さな土産物店「BAITEN」を主宰。古いものと渋い喫茶店が好き。
Instagram:@editasahikawa