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旭川で地元民に愛される定食屋さんに足を運ぶ
旭川に旅行に来るならば、ぜひとも食べてほしいのがラーメンやジンギスカンといった旭川ならでは名物料理。お店もたくさんあって選ぶ楽しみがありますし、やはり他では食べられない美味しさばかりなんです。
今回は、そういった名物料理ではありませんが、地元民から愛され続けるお店をご紹介します。
この「自由軒」は、何を食べても間違いのない名店です!
雰囲気抜群の佇まいに吸い寄せられる
自由軒は、旭川の駅から続くダウンタウンに位置する「買物公園」に位置しています。この買物公園は全国初の試みとして1972年に作られた恒久的な歩行者天国で、市民にとってはおなじみのエリア。自由軒があるのは駅から少し離れた場所で、ここは観光客も少ない地元民向けのところです。
路地に佇む、自由軒の渋い店の佇まいがなんともたまりません。
店内は、家庭的な食堂といった趣です。調理用の白衣を着たスタッフが厨房内でキビキビと働いていて、いわゆる街の食堂ですね。調理場にいるマスターのにこやかな対応も楽しいんですよ。
テーブル席とカウンター席があるので、一人でも複数人でも訪れやすい雰囲気です。
孤独のグルメにも登場した豊富なメニュー
テーブルにもメニューはありますが、店内の壁には手書きのメニューが貼ってあります。90年代風というのでしょうか、意匠を凝らしたカラフルなレタリング文字のメニューで、見ているこちらも楽しくなります。
カレーや豚丼、とんかつなどの食堂定番のメニューに加え、北海道らしい「ニシン漬け」(500円)や、この時は季節限定の「落葉きのこの味噌汁」(550円)などがありました。
ちなみにこの「自由軒」は、ドラマ『孤独のグルメ』の舞台となったことでも知られています。その時のメニュー「五郎セット」(カニクリームコロッケ、ホッケフライなど)もあり、そちらも人気メニューです。
まず、北海道の定番「クラシック生ビール」(600円)をいただきます。ジョッキが凍っていて、しっかりと冷えて美味しい!!
今回、私は一番人気だという「肉ライス」(1500円)を注文しました。
ビールを飲みつつやってきたのは、こちらのセットです。
「肉ライス」とは、ポークチャップのこと。味噌汁、お新香もついています。
しっかりと肉厚の柔らかなポークチャップ。こちらの「自由軒」では、豚肉にこだわりがあるそうで、他にもトンカツなどの豚肉を使ったメニューの美味しさには定評があります。
柔らかな豚肉の味わいと、少し甘めのソースが絡んで、箸が進みます。ご飯にピッタリの味です。
豚肉の下には、玉ねぎがぎっしり敷き詰められています。さっと軽く炒めた玉ねぎは、この時は新玉ねぎだったこともあり、しっかりと甘さのある味でした。
全体的にボリュームがあるのですが、絶妙な味付けなので、ペロリと食べてしまいます。
自由軒にはたくさんメニューがあるのですが、どれを食べても間違いのない味。細やかなところに手が込んでいるのがわかる美味しさです。
昼間は近くで働くサラリーマンなどで賑わっているので、街の普段の顔を見ることができますよ。
旅行先で名物料理もいいけれど、たまにはこういった街の人から愛される食堂で、のんびりとした時間を味わってみてはいかがでしょうか?
○お店の情報○
*お店の情報は執筆時点のため、変更されている場合がございます。ご来店の際は必ず事前にご自身でお確かめください。
店舗名 | 自由軒 (じゆうけん) |
住所 | 北海道旭川市五条通8丁目左2 Google Mapを見る |
営業時間 | 11:30 am – 2:00 pm / 5:30 pm – 9:00 pm |
定休日 | 日曜日 |
1983年北海道旭川生まれ。高校までを旭川で過ごし、その後は東京へ。
出版社勤務のち編集ライターとして活動。カフェや飲食店の取材で、多彩なお店を巡る。
2016年に旭川へUターン。宿泊×編集事務所「あさひかわ編集室」、小さな土産物店「BAITEN」を主宰。古いものと渋い喫茶店が好き。
Instagram:@editasahikawa