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スープカレーは札幌だけじゃない。旭川のスープカレーを食す
北海道のグルメといえば、魚介やジンギスカン、ラーメンなどの定番も抑えておきたいところですが、やはりスープカレーも外せませんね。
札幌発祥のスープカレーですが、今は札幌以外の道内各地にお店があり、それぞれが独自のスタイルのスープカレーを極めています。
旭川や富良野エリアにも個性的なカレー店はたくさんあるのですが、郊外にあるお店がほとんどで車でないとアクセスしにくいんです。
観光の合間に、さくっと旭川駅近くでスープカレーが食べれたらいいのにな……と思っていたところ、街なかの居酒屋でランチタイム限定でスープカレーを提供していました!
本格的なスパイスの味わいが楽しめる、穴場のスープカレーですよ!
夜は居酒屋、昼はスープカレー屋に変身する「こま弦」
お昼だけのスープカレー店は、旭川のダウンタウンにある歓楽街「さんろく街」の近くにある、居酒屋「こま弦」です。
和食を中心とした居酒屋で、鶏の燻製や自家製のシメ鯖などと日本酒などが楽しめ、常連が足繁く通う街の人から愛されるお店です。
通りに面しており、とても明るい店内です。テーブル席などもありますが、カウンターがあるので、一人で気軽に訪れやすいんです。
夜の居酒屋営業の時も、気ままに一人飲みしている人がいるんですよ。
ランチタイムには、「マチのスープカレー屋さん」と看板が外に出ています。こうした看板やメニューもスタッフの手作りで、随所に温かみがあるのがいいんですよね。
店内には、いたるところに雑貨があり、スタッフがセレクトした雑誌や漫画なども置かれ、照明などのどこかアジアンテイストな雰囲気も相まって、居心地のいい空間です。一人でもくつろげるようになっています。
定番から変わったものまで選べるスープカレー
ランチは、スープカレーの定番「チキン」と、珍しい「ホルモン」、「13種の野菜と季節野菜のスープカレー」、「サバ缶ミルク」など個性的なメニューがズラリ。日によってメニューは変わるので、どんなカレーが食べられるかはその日のお楽しみです。
スタッフいわく、「サバ缶ミルクカレー」が一押しとのこと。コクのある味で、癖になる人が多いそうです。
手描きのイラストが可愛いメニュー。「チキンスープカレー」は、辛さが1〜8まであり、好みの辛さを選ぶことができます。お値段は1,000円と気軽な価格が嬉しいところ。
今回はベーシックな「チキンスープカレー」を注文しました。選べる辛さは、あまり辛すぎるものは苦手なので、中辛くらいの3番です。ご飯の脇にちょこんとシバ漬けが載っているのがなんともユニークです。
スープカレーは、ごろごろとした具がたくさん。居酒屋だからか、どこか和の味がするスープがベースに、しっかりとスパイスが効いていて、ほどよい辛さです。辛さはあるんですが、野菜から出る出汁が効いていて、とても優しい味に仕上がっています。手作りならではの温かさを感じるスープカレーです。
ごろりと入ったチキンは、鶏肉をいちど燻製にしたものだそう。燻製チキンのスープカレーとは、非常に珍しいですよね。スモーキーなチキンの味が、複雑な味のカレーと相まって食欲をそそります。さらに、ナスやキャベツ、ジャガイモ、レンコンなど彩り豊かな野菜が入っているなかに、うずらの卵が入っています。箸休め的に、このうずらの卵を食べると、辛さの中に卵のまろやかな味が広がります。うずらの卵を入れるスープカレーも珍しく、店主のオリジナリティとこだわりが随所に隠されています。
この「マチのスープカレー屋さん」は、月〜木曜日のランチのみの営業。週末はスープカレーはお休みですが、不定期で営業していることもあるので、「こま弦」のInstagramをチェックしてみてくださいね。
昼のスープカレーも美味しいですが、夜の居酒屋の時も、居心地がよくて気軽に一人のみもできるのでオススメですよ!
○お店の情報○
*お店の情報は執筆時点のため、変更されている場合がございます。ご来店の際は必ず事前にご自身でお確かめください。
店舗名 | こま弦 |
住所 | 北海道旭川市4条通8丁目1705-3 Google Mapを見る |
営業時間 | ランチ 11:30 am – 2:00 pm(L.O.1:30 pm) 居酒屋 4:30 pm – 9:00 pm(金・土は10:00 pmまで) |
定休日 | 日曜日
※ランチ営業は不定期でお休みする場合あり |
1983年北海道旭川生まれ。高校までを旭川で過ごし、その後は東京へ。
出版社勤務のち編集ライターとして活動。カフェや飲食店の取材で、多彩なお店を巡る。
2016年に旭川へUターン。宿泊×編集事務所「あさひかわ編集室」、小さな土産物店「BAITEN」を主宰。古いものと渋い喫茶店が好き。
Instagram:@editasahikawa