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北海道のど真ん中、広大な大地に抱かれた旭川。富良野や美瑛へのアクセス拠点として知られていますが、近年では旭川自体が魅力的な観光都市として注目を集めています。
旭川への旅を計画しているあなたへ、地元出身の道産子が、四季折々の旭川の見所や楽しみ方を紹介します。旭川の魅力をたっぷり詰め込んだ旅のプランニングに役立ててください!
オールシーズン楽しめる、旭川の定番観光スポット
旭川には、一年を通して楽しめる観光スポットがたくさんあります。
「せっかく旭川に来たなら、ここは外せない!」と言われるような定番スポットは、観光客だけでなく地元民からも愛される場所ばかり。
「定番はちょっと…」と感じる方も、一度立ち止まって考えてみてください。定番と言われる場所には、きっと人気の理由があるはずです。
定番スポットを避けて、せっかくの旭川旅行で後悔しないように、ぜひ足を運んでみてください。
旭川で観光といえばやっぱりここ!旭山動物園
旭川といえば、誰もが知る「旭山動物園」。そのユニークな展示スタイルは、国内だけでなく海外からも多くの観光客を魅了しています。
従来の動物園とは一線を画し、動物たちが自然に近い環境で生活できるよう、工夫を凝らした「行動展示」を採用しています。
檻の中に閉じ込められるのではなく、動物たちの本来の姿を観察できるよう、様々な角度からの観察を可能にしています。
例えば、動物と同じ目線になったり、上から見下ろしたり、時には檻の下から見上げたりと、他の動物園では味わえない視点で動物たちの姿を捉えることができます。
中でも、シロクマ、ペンギン、アザラシなど、水辺の動物たちの迫力ある姿は必見です。
旭山動物園は、一年を通して楽しめますが、4月は長期の休園期間がありますので、事前に確認するようにしましょう。
日本初の歩行者専用通路で、旭川の食もショッピングも楽しむ!
出典:旭川平和通買物公園
旭川で外せないスポットの一つに、「平和通買物公園」があります。
ここは、日本で初めて歩行者専用の通路として誕生した場所。 100店舗以上の商店や飲食店が軒を連ね、買い物も食事も楽しめます。
地元の人からは「買物公園」や「街」と呼ばれることも多く、まさに旭川のダウンタウン。 旭川で「街に行く」といえば、この平和通買物公園に行くことを指すほど、地元の人々に愛されています。
様々なお店が立ち並ぶ平和通買物公園は、見て歩くだけでも楽しいですが、限られた時間の中で効率的に楽しむためには、事前に目的のお店を絞っておくのがおすすめです。
個人的なおすすめは、ラーメン店「らーめんや天金」です。
出典:らーめんや天金
旭川ラーメンといえば「天金」!と断言する人もいるほど、地元で人気のラーメン店です。
透き通ったスープを想像している方は、白濁したスープに少し驚くかもしれません。
天金のラーメンは、豚骨と鶏ガラをじっくり煮込んだ、濃厚で奥深い味わいが特徴です。
中太の縮れ麺は、スープによく絡み、モチモチとした食感が楽しめます。
旭川ラーメンの定番「天金」で、ぜひ本場の味を堪能してください。
爽やかさあふれる、春の旭川観光
長い冬が終わり、待ち焦がれていた春の息吹が感じられる旭川。
春の旭川は、冬の寒さを忘れさせてくれるような、爽やかな活気に満ち溢れています。
この時期のおすすめは、芽吹き始めた緑や色とりどりの花々から、春のエネルギーをもらえるスポットです。
春限定のオープンや、人で賑わう夏の前にゆっくり楽しめるスポットなど、この時期にしか味わえない魅力がいっぱい。
ぜひ、春の旭川でしか見られない景色を満喫してください!
酒蔵が所有する春の山、男山自然公園
旭川清酒「男山」が所有する「男山自然公園」は、道内最大級のカタクリ群生地として知られています。
標高220メートルの丘陵地帯に位置し、雄大な大雪山連峰や十勝岳連峰を望むことができます。眼下には石狩川と上川盆地の田園風景が広がり、まさに絶景!
4月中旬から5月中旬までの短い期間のみ開園する、春の限定スポットです。
可憐な紫色のカタクリと、鮮やかな青色のエゾエンゴサクが咲き乱れる、息を呑むような美しさは圧巻です。
入園料も無料なので、春の短い期間にしか見られない、貴重な景色をぜひ楽しんでください。
旭川の花見を楽しむ桜の名所
ゴールデンウィーク頃には、旭川市内でも桜が咲き誇り、街全体が華やかになります。
旭山動物園のすぐ近くにある「旭山公園」では、夜桜のライトアップも開催され、道外からの観光客にも人気です。
しかし、旭川の花見といえば、ジンギスカンとバーベキューを楽しむのが定番!
地元民の賑わいを肌で感じながら、花見を楽しむなら「春光台公園」がおすすめです。
春光台公園は、広々とした敷地内に桜並木が続き、開放的な空間で花見を楽しむことができます。
春光台公園は、キャンプ場やフィールドアスレチックなど、様々な施設が揃った総合公園です。
そのため、火気の使用も認められており、旭川ならではの花見スタイル、ジンギスカンやバーベキューを楽しむことができます。
子供向けのフィールドアスレチックもあるので、家族連れでも一日中楽しめる、まさに最強のスポットと言えるでしょう。
思ったよりも暑い!?夏におすすめの旭川観光
旭川の夏は、想像以上に暑いんです。
最高気温が30度近くになる日も珍しくなく、冬のイメージが強い旭川ですが、実は夏も魅力的なスポットがたくさんあります。
お父さん大喜び!地ビールを楽しめる大雪地ビール館
旭川周辺で採れた良質な食材と大雪山の伏流水を使った「大雪地ビール」。
ジャパン・ビア・グランプリなど、数々のビールコンテストで受賞歴を持つ、こだわりの地ビールなんです。
「大雪地ビール館」では、この自慢の地ビールを、ジンギスカンなどの北海道グルメと一緒に楽しむことができます。
明治、大正時代に建てられた煉瓦造りの歴史的建造物の中で、美味しいビールを味わうのは格別です。
一年中楽しめますが、夏の暑い日に、汗をかいてキンキンに冷えたビールを飲むのは最高ですよね。
4〜5種類のビールが飲み放題になるメニューもあるので、色々な味を試して、自分好みのビールを見つけてみて下さい。
満点の星にうっとり…黒岳ロープウェイのスターウォッチング
出典:山と星とカメラ
夏の夜空に輝く満天の星空は、ロマンを感じますね。
旭川から少し足を延ばせば、大雪山系にある黒岳ロープウェイでは、夏季限定で夜間特別運行を実施しています。
キャンプ好きならご存知かもしれませんが、星を見るなら新月の日から前後一週間がおすすめです。月の光に邪魔されずに、満天の星空を堪能できますよ。
夏の夜でも、標高が高い場所では冷え込むので、暖かい服装で行くのがおすすめです。
もちろん、昼間の黒岳も素晴らしい景色を楽しめます。
麓が曇っていても、登ってみると快晴ということもよくあるんです。
運が良ければ、雲海も見られるかもしれません。
可愛らしいシマリスと出会えることもあるので、探してみるのも楽しいですよ。
秋は短し、あそべよ旭川。秋の旭川観光
旭川の秋は、日本の他の地域よりも早く訪れます。
「日本で一番早い紅葉」と言われるほど、秋の訪れが早く、紅葉の美しさも格別です。
美味しい秋の味覚もたくさん楽しめますし、まさに目と舌で秋を堪能できる季節と言えるでしょう。
しかし、旭川の秋は短い期間で過ぎ去ってしまうのも事実です。
暑い日がようやく終わったと思ったら、あっという間に初雪が降ることも。
だからこそ、短い期間に凝縮された、秋の旭川の魅力を存分に楽しんでほしいと思います。
これから、そんな秋の旭川の楽しみ方を紹介していきます。
日本一早い紅葉を楽しむならここ!大雪山国立公園
旭川から車で約1時間半ほどの場所にある「大雪山国立公園」。
総面積22万ヘクタールを超える広大な国立公園で、標高2,000メートル級の大雪火山群、十勝岳連峰、石狩岳連峰など、雄大な山々が連なっています。
そんな大雪山国立公園の紅葉は、まさに圧巻!
9月上旬頃から、頂上付近から徐々に色づき始め、麓へと広がっていく様は、息を呑む美しさです。
写真映えも間違いなし!
本格的な登山は経験豊富なガイドさんと一緒に行くのが安全ですが、大雪高原の沼めぐりなら、初心者でも安心して楽しむことができます。
大自然の息吹を感じながら、北海道ならではの紅葉を満喫してください。
あの有名ブランドにも認められた、旭川のお隣、東川町でフォトハイク!
旭川市の近くにある東川町は、アウトドア好きの方々に人気の有名ブランドmontbell(モンベル)に“フレンドタウン”として登録されているほど、手付かずの自然が残るアウトドアの聖地です。道内だけでなく全国からアウトドア愛好家が集まるほど、その魅力は広く知られています。
そんな東川町を知り尽くしたガイドと一緒に、フルオーダーメイドでトレッキングコースを組めるプライベートツアーは、秋に染まりゆく素晴らしい景色を心ゆくまで全身で楽しめるのが特徴です。ガイドが付きっきりなので、トレッキングが初めてで不安な方でも安心して参加できます。
雄大な自然に囲まれ、普段できないような話も弾むかもしれません。ガイドとの会話を通して、東川町や自然への理解を深め、家族や仲間との絆をより一層強めることができるでしょう。
この時期ならではの味覚がたくさん!
豊かな自然に恵まれた旭川では、美味しい農産物がたくさん採れます。
農業が盛んな旭川ならではの、美味しいものを楽しめるイベントが、秋には各地で開催されています。
旭川で秋の味覚を堪能するなら外せないイベントの一つが、「食べマルシェ」です。
駅前の広場などに、たくさんのテントが立ち並び、道北の美味しいものが勢揃いします。
山の幸から海の幸まで、地元で採れた新鮮な食材を使った料理がずらりと並び、その人気は凄まじく、夕方には食べ物が売り切れてしまうことも珍しくありません。
もう一つのイベントは、『きのこの里フェスティバル』。
愛別ダム近くの“きのこの里広場”で、愛別町で採れたきのこが振る舞われます。
フェスティバルでは牛肉ときのこの食べ放題や、大鍋で作られたきのこ汁など、旭川の秋の味覚をたっぷりと楽しめます。
毎年約5,000人もの人があつまる、大盛り上がりの愛別町の一日をぜひ堪能してみてください!
雪ふき荒れる極寒の世界…冬の旭川観光
旭川の冬は、言わずとしれた極寒の世界。日本一の寒さと言われる旭川では、氷点下をくだる日がほとんどなので、寒さに慣れていない人にとって、観光するには厳しい季節かもしれません。
しかし、極寒の世界であるこの時期だからこそ、体験できるイベントがあるのは言うまでもありません。防寒はしっかりと、冬の旭川に飛び出しましょう!
日本一寒い街で、日本一つめた〜い?お祭り
冬には、ごうごうと流れる滝すら凍りつく旭川。断崖絶壁から24kmも流れ落ちる滝で有名な層雲峡も、凍りついた氷瀑(ひょうばく)がそそり立ち圧巻です。
1月から開催される『層雲峡温泉氷瀑まつり』では、虹色のライトアップや花火などで氷瀑が彩られ、一面幻想的な美しさに。
恋愛成就や受験合格の願いが叶うといわれる、氷の神玉がまつられた雪のかまくらに覆われる神社もありますので、ぜひ訪れる際にはお参りをしてみては?
また、1960年から50年以上も開催が続く『旭川冬まつり』は、毎年100万人もの動員をしています!
“雪・氷・あかり”をテーマとしたおまつりでは、ギネスブックにも載ったことがある世界最大級の雪像も。
氷彫刻の世界大会も開催される日本一の“つめた〜い”お祭りは、冬の旭川に訪れるならばマストゴーのイベントです!
ダイヤモンドダストに出会う、旭川トレッキングツアーへ!
旭川の冬といえば、ダイヤモンドダストに出会えることでも有名です。
空気中の水蒸気が凍りついて、氷の結晶となって地表に落ちてくるこの現象は、その綺麗さから夢の世界にいるかのような錯覚を起こします。
特定の気候条件が揃わないと出会えないですが、名山として知られる旭岳での遭遇確率はかなり高め!ガイドが体力や経験を踏まえて案内してくれるトレッキングツアーでも、ダイヤモンドダストの遭遇報告が多くあがっています。
もちろん、スノーシューを履いてサラサラのパウダースノーの上を進むだけでも、とても幻想的な気分を味わえるのでとてもおすすめです。せっかくの極寒の旭川、全身で体験してみてはいかがでしょうか?
旭川の年間観光まとめ
四季折々の観光の楽しみ方ができる旭川。年間を通して、様々な街の顔をみることができます。
ぜひ自分なりの旭川スタイルを見つけ、最高の旭川観光をお楽しみください!
旭川でアクティビティ体験するならBasho trip