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Basho tripで予約ができる体験アクティビティに実際に参加して、ガイドさんにインタビューをしてみようというBasho Guide(バショウガイド)。
今回は富良野で人気の熱気球フリーフライト体験に行ってみました。
今回体験したアクティビティ
こちらのガイド様のその他のプラン
壮大な空の上を優雅に移動する熱気球。
誰もが一度は経験してみたいと思うアクティビティではないでしょうか。
富良野で体験できるのは「フリーフライト」という自由に大空を飛び回ることができる熱気球です。
今回は、富良野ネイチャーセンターの由井さんの指導のもと、熱気球を体験してきました。
今回お世話になったガイド様
富良野熱気球フリーフライト体験:富良野ネイチャークラブ 由井様
由井太(ゆいふとし)さん
東京出身。日本熱気球連盟公認パイロット。
キャンプインストラクターや北海道認定アウトドアガイドの資格を保有。
日本でも珍しい熱気球フリーフライトが楽しめる冬の富良野
空を飛べるかは、すべてが天候次第
熱気球体験は、天候が安定する朝のみに開催されるプログラム。
吹雪の時や風が強い時は、残念ながら熱気球に乗ることはできません。
当日の朝7時に開催可能かどうかを決定します。
通常の熱気球体験は、開催できる可能性はおよそ50%ほどですが、気温がマイナス20℃以下になる2月は確率が高く、80%の割合で熱気球があがるそう。
今回は、マイナス10℃ほどとそこまで気温は低くなかったのですが、穏やかな天気のおかげで、熱気球が離陸できることになりました。
6:30の電車で旭川から富良野へ向かいます。どんな体験ができるか期待に胸を膨らませます。
富良野駅前から送迎の車に来てもらい、離陸場所へと向かいます。
真っ白な世界で圧倒的な存在感の熱気球
熱気球の大きさはおよそ20Mほど。白い大地にカラフルな熱気球が映えています。
ガイドの由井さんが熱気球をセッティングしてくれており、バスケットに乗り込んで空へと飛び立ちます。
熱気球に乗り込んで上を見上げると、熱気球のバルーン(球皮)の模様が美しいです。
熱気球内には高度計がついています。気象条件によっては1,000Mまで上昇することも!
徐々にゆっくりと上昇していくものかと思っていたのですが、一瞬で空高く飛び上がります。
あっという間に、空の上に浮かび上がります。
ジェットコースターなどの乗り物が苦手な私は、あまりにも急に上昇するので、驚いてしまいました。
けれど、ガイドの由井さんの「熱気球は事故が少なく、世界で一番安全な空の乗り物」という説明や熱気球の歴史について触れていくうちに、空からの景色を堪能していました。
空の上からは、畑や家の形が見えないほど。
熱気球はバルーン部分の球皮に、バーナーで加熱した空気を送り込んで空中に上がるため、とても静か。
飛行機や自動車のようにエンジンの音がしないので、とても優雅な気分に浸ることができました。
バーナーの炎で、球皮内の空気を温めているところ。
とても静かな世界のなかで、どんどんと空に高く上がる様子は、とても幻想的。
この日は雲がかかっていましたが、遠くの富良野の山々を見下ろすこともできるんです。
雲の隙間から光が差し込む神秘的な空模様。運がよければ、雲海が見れることもあるそうです。
上昇したり、少し低めの高さを飛んだりを繰り返しながら、熱気球は空を飛び続けます。
この日は、およそ500Mほどの高度まで上昇しました。
これは少し低めの空を飛んでいる様子です。民家が近くに見えてきます。
飛行機などと違って、熱気球の場合はバスケットに乗っているだけなので、壁などの仕切りがなく、外気をダイレクトに感じます。
熱気球に乗る前は寒いのかなと心配していましたが、バーナーのおかげか、そこまで肌寒いとは感じませんでした。
20分ほどの空の旅を終えて、着地をします。
フリーフライトの場合は、着地場所を決めることができないので、スタッフが車で着地点まで迎えに来てくれます。
着地場所は、柔らかな雪の上。ふんわりと落ちるので衝撃も少なく安心でした。
フライト終了後は美味しい軽食でほっと一息
着地後、スタッフが熱気球を丁寧に折りたたんでいきます。
この後に、温かい紅茶とお菓子、富良野名物のプリンの朝食があります。
北海道の美味しい牛乳と卵を使ったプリンは富良野土産の定番。濃厚な卵の味です。
温かい紅茶が胃に染み渡ります。
熱気球を終えた感想ですが……。
正直、ここまで高い地点に上がるとは思っておらず、あまりにも壮大な景色を全身で感じたため、気球から降りた後は、頭が追いついていかないほどでした。
命綱もつけずにダイレクトに、そしてあっという間に高所を体験する熱気球は、人生観が変わるできごとと言ってもいいほどです。
飛行機よりもずっと古くからある熱気球。
昔の人たちが、空を飛びたいという夢を抱いて試行錯誤した歴史などを思うと、壮大な歴史も含め、ロマン溢れるアクティビティだなと感じました。
体験後、ガイド様にお話を伺いました
北海道は、ダイナミックな自然が素晴らしい
離陸後に、ガイドの由井さんにお話をお伺いしました。
熱気球で、空から見下ろす景色が素晴らしかったです。
「晴れた時は山が見渡せるし、冷え込む時は上空からダイヤモンドダストが見えることもある。富良野では熱気球は雪が積もる冬しか体験できないし、日本国内でフリーフライトができるところは少ないから、とても貴重なアクティビティです。」
本当に素晴らしい体験でした。これは一生忘れない思い出になりそうですね。
「そうだね。熱気球に乗ってプロポーズをするために、富良野に来た人がいたけど……。そういう時に限って天候が落ち着かなくて、なかなか飛ばなかったりしてね。そのカップルは熱気球が飛ぶまで何日間も待っていて、きっと待つ間も思い出になるんだろうね。バレンタインや記念日のために、熱気球体験をプレゼントする人もたくさんいますよ。」
由井さんは、日本気球連盟公認パイロットの資格をお持ちですね。やはり、資格を持っている方に操縦してもらえるのはとても安心です。
「20年以上気球に乗っているし、熱気球は安全性も高く、とてもおだやかな乗り物だから安心です。空飛ぶスポーツのなかでは事故率が非常に低く、世界一安心なスポーツと言えるくらいだよ。」
ガイドを始めたきっかけはなんでしょうか?
「大学を卒業した後、青年海外協力隊でイエメンの博物館に2年ほど滞在したり、タイでお坊さんの修行をしたりと、旅をしていたんだ。山登りや自転車も好きで、北海道を自転車で一周したこともあるよ。旅が好きだなと思っているところに、町おこしの一環としてアウトドアで何かできないかと誘われて、東京から富良野に移住することにしたんだ。それから、冬はスノーシューや熱気球、夏はカヌーなどのガイド、それにゲストハウスの経営をしていました。もう富良野には25年ほど住んでいますね。」
旅やアウトドアが本当にお好きなんですね。北海道での暮らしはどうですか?
「北海道は、ダイナミックな自然が素晴らしい。もちろん冬は厳しいし、雪道での運転に気をつけたり、除雪をしなくちゃいけなかったりと、生活するだけでも適度な緊張感が味わえるのがいい。熱気球は、富良野の雪景色を堪能できるのがいいところ。条件が違うから、同じ空は二度とないし、薄いビロード状の雲が出たりすることもある。何度空を飛んでも違う空が楽しめる。」
どんな人に熱気球を体験してもらいたいですか?
「熱気球はとても安全な乗り物だから、子供からお年寄りまで楽しめるアクティビティ。富良野ならではの雄大な景色のなかで、熱気球を体験できるんだから、世界中からこの場所めがけて、たくさんの人が訪れるといいなと思っています。2名からとなっているけれど、他に参加者がいる場合は1名でも参加できるので、気軽に相談してください。」
天候に左右されるため、数日間ゆっくりと富良野に滞在して、離陸できる日を待つのもいい旅行だなと思います。
富良野近辺には温泉やスノーアクティビティ、旭川に行けば旭山動物園などもあるので、何日いても退屈はしませんし、都会とは違う富良野ならではのゆったりとした時間に身を任せてみるのもひとつの贅沢です。
ライター:ナガソクミコ
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